吉幾三 津輕平野~ 秋から春へ

 

祭り囃子が　町から消えてヨ 　　津輕山脈に　木枯らし吹くネ 　　秋のやませに　親父の唄が　　響く山間　津輕の秋よ 　　夕燒け鳥たちヨ　　親父も歸れ　　ハｱ－ 　ハｱ－ 1. 津輕平野に 雪降る頃はヨ－     親父ひとりで 出稼ぎ仕度    春にゃかならず 親父は歸る     みやげいっぱい ぶらさげてヨ－     淋しくなるけど 馴れたや親父  2. 十三みなとは 西風强くて   夢もしばれる 吹雪の夜更け      ふるな ふるなよ 津輕の雪よ     春が今年も 遲くなるよ     スト－ブ列車よ 逢いたや親父  　　　春來れば　田ぜき　　　小ぜきサ　水コｱ出る 　　　どじよつコ　　かじかつコ　　　喜んで　喜んで 　　　［春が來たな］　と思うべナ　　　［春が來たな］　と思うべナ 　　　コリャ　　コリャ 3. 山の雪どけ 花さく頃はよ   かあちゃんやけによ そわそわするネ－    いつもじょんがら 大きな聲で     親父うたって 汽車から降りる     お岩木山よ 見えたか親父   お岩木山よ 見えたか親父